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杉森住建のよもやま話~第9回~

皆さんこんにちは!

 

福井県福井市を拠点に住宅建設における基礎工事やコンクリートの打設などを行っている

株式会社杉森住建、更新担当の富山です。

 

 

 

土木工事と環境の関係とは?~社会を支える工事の“影響”と“責任”~

今回は、土木工事と環境問題の関係について掘り下げていきます。

道路、河川、橋、ダム、港湾、宅地造成など、私たちの暮らしを支える土木工事は、社会インフラの基盤として欠かせないものです。
しかしその一方で、自然環境への影響も無視できません。工事の規模が大きくなるほど、周囲の生態系や景観、騒音・振動、排水などに配慮が求められるのです。


■ 開発と自然保護の“せめぎ合い”

 

土木工事は、山を切り開いたり、河川を付け替えたりと、大規模な自然改変を伴うことが多くあります。

たとえば…

  • 山林の造成 → 動物の生息地が失われる

  • 河川の護岸整備 → 水生生物の生息環境が変化

  • 舗装工事 → 地表の保水性が減り、ヒートアイランド化

 

こうした問題に対し、今の土木業界では「環境影響評価(アセスメント)」の導入が進んでおり、工事計画段階から環境への配慮が求められています。

かつては「便利さのためなら自然を犠牲にしても仕方がない」という考え方もありましたが、現在はそのバランスをいかに取るかが大きなテーマとなっています。


■ 現場での具体的な環境対策

 

では実際、現場ではどのような環境対策が行われているのでしょうか?

① 土壌・水質保護

掘削によって流出する土砂や、工事に使われるセメント類は、適切な管理をしなければ河川や地下水を汚染してしまいます。
そのため、濁水処理施設土壌保全ネットなどを設置し、土砂の流出を防止します。

② 騒音・振動対策

重機の使用は周辺住民への影響も大きいため、防音パネルの設置や時間帯の制限を設けることが一般的です。
また、新型の低騒音・低振動機械の導入も進んでいます。

③ 動植物への配慮

特定外来生物の拡散を防ぐため、建機の移動前には土の除去や洗浄を行うなど、細かなルールが定められています。
保護すべき希少種が生息する場合には、工期の変更や区域の一部変更といった柔軟な対応も行われます。


■ カーボンニュートラルへの取り組み

 

国を挙げての脱炭素社会の実現に向け、土木業界も例外ではありません。


2020年以降、建設現場でもCO₂排出削減に向けた以下のような施策が推進されています。

  • 電動建機やハイブリッド重機の導入

  • バイオマス型養生シートやリサイクル型材料の使用

  • ICT・DXを活用した効率的な施工管理(省エネ化)

従来の「工期優先」から、「環境と共存する持続可能な施工」への転換が急務とされています。


■ 今後も求められる“環境との共生”

 

今後の土木工事では、「開発=環境破壊」ではないという常識の転換が求められています。
つまり、豊かな自然環境の維持と、人々の暮らしの安全・快適性の両立。その視点を持たずに土木を語ることは、もはや許されない時代です。

「土木は自然を壊すのではなく、自然と共に生きる技術」

私たち業界人は、そう自信を持って言えるよう、技術と意識を日々進化させていかなければなりません。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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福井県福井市を拠点に住宅建設における基礎工事やコンクリートの打設などを行っております。

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